© 2016 Shinonome Works.

  • 木田 裕介

Shinonome Circuitをやる理由

11/10(土)開催Shinonome Circuit 2018。

当日まで残り四日。


サーキットイベント・野外フェスが沢山ある時代。

もう外は寒くなってきていて、外を出歩くにはどう考えても不向きなこんな季節でも、

毎週末どこかでサーキットが行われている。


これ以上サーキットイベント必要なのか?

そう言われることも沢山ある。


と、言うのも、この世にはほとんど対バンライブやワンマンライブには滅多に行かないが(もしくは全く行かない人もいるらしいが)、ライブが好きだ、と言う人がいるらしい。


サーキットが増えすぎなのだ。確かに多いことは多い。


正直これでは我々音楽業界の人間は困ったことになる。

そんな可能性がある。それもわかる。


超個人的に僕が思っていることを詳しく書いて行きます。

長い。





サーキットイベントのお客さんのメリットとは何だろうか。


人気のあるみんなが聞いてる音楽を一通り聞きやすい。

そして、移動や待機時間なんかを友達と一緒に回れて楽しい。


まあ、気持ちはわかる。正直わかる。

僕も実際好き。

楽しいからやってる、みたいなところも実際ある。

むしろサーキットとワンマンだけあればよくない?みたいな気持ちもわかる。

結構そういう人も多いらしい。


けどそうは上手くいかない。


人間が生きて行くに対して、残念ながら絶対的に必要になってくる「お金」の問題が出て来る。

(ここを掘り下げたらロッキンオンジャパン4万字インタビュー並みの文章量になったので今回は割愛。

昔から話が長い方だと言われている方ですが、流石に自分でも引く文章量になった。マジで是非別の機会に。)



雑にいうとサーキットイベントは経費など諸々の関係で全然儲かりません。

Shinonomeも僕が数ヶ月これにかけている時間のことを思うと全然儲かってません。

ウケる。

儲からねえから出演してくれてるバンドも儲かりません。

ほんとすみません。もっと頑張ります。

これ、ウケます?



実際に、僕もなんとかバンドも含めて皆でサーキットで儲かろうと思って色々やったけど今の所ダメ。

そしてこれだけ日本中でサーキットイベントが増えているのに、

バンドは相変わらずどこも貧乏だから多分誰がやってもサーキットだけで食って行くことは正直無理なのだと僕は思う。

(物販も正直売りにくいしね。ここも掘り下げると超長くなるから割愛。このブログで言いたこととズレちゃう。)




僕は、僕がカッコイイと思っているアーティストに対して、できるだけ余裕のある生活の中で、少しでも長く活動をして欲しい。

好きなアーティストの新曲や最新のライブを見たい。

多分あなたたちお客さんと一緒です。


だけど、サーキットイベント「だけ」活発にさせていったところでバンドも業界もいずれ死んで行く。当然です。儲からねえから。そこに尽きます。


そりゃあワンマンや2〜4組くらいの対バンの方が儲かります。

だって1会場を使うにあたってかかる費用に対して、

1組あたりの取り分が単純に出演が少ない方が増えるからです。当然ですよね。

ここが、スーパー超重要。

サーキットで1会場あたり出演する8〜9組で売上割り勘したら、大した金額残らない。そりゃそう。キャパには限界があるからワンマンの9倍売る、とかも無理。


じゃあワンマンして独り占めすればいいじゃん、私もワンマンなら見たいし!って思うかもしれませんが、ワンマンできるほど人気になるということはマジで凄い労力がかかる。

誰でもできることじゃない。簡単じゃない。そこまでできれば応援してあげて欲しい。これはマジでただのお願いだけど。ただの希望です。お願いなんです。その代わり超良いライブしてくれると思うし、俺も超いい企画頑張ります。頑張るんで見捨てないで下さい。



閑話休題



サーキット文化だけが発達してしまい、

サーキットでばっかりお客さんが呼べるバンドが生まれるとどうなるか。


応援してくれる人はいる。サーキットイベントには来てくれる。

けどマジ儲からない。応援の声も嬉しくて辞めるに辞めれない。


いや、やっべえじゃん。

じゃあなんでShinonome Circuitなんかやってんだ、って話です。





色々言うてますけどサーキットイベントはお客さんにとっては本当に良い出会いのツールです。最高です。

YouTubeでは伝わらない生のそのバンドを体験するにはマジでもってこいです。


だって普通の対バンライブ見に行って、ライブが好みじゃなかったらもう詰み。

外に逃げることもしにくく、他のライブハウスにお口直しに行くにもお金がかかる。

ドリンク代・交通費込みの¥3,000-のガチャは僕もできれば引きたくない。

そういうのを回避できるお客さん目線からしたらスーパー神イベントだと思います。

ここスーパー重要です。


だからやっぱりサーキットイベント自体を否定するつもりは全くありません。

というかこの1点だけでもすごくお客さんのためになってると思っているから、

サーキットイベントを辞める気は全くありません。

他のサーキットの主宰の皆さんもきっとそう思っていると思います。

「出会って欲しい」ってみんな言うてます。



バンドやら主催が儲からないとか長々言いましたが、

そもそもの大前提はお客さんが楽しんでくれることです。

ここもスーパー重要。

高校生1000円ペアチケット、なんてのもこういうところからきている信念からです。

高校生が少ないお小遣い握りしめてきてくれるなら、ちょっとでも負担を減らしたいと思っての企画です。





そして。


僕はあくまで基本的にはAPOLLO BASEというライブハウスの人間です。

SiX-DOGというもうすぐなくなってしまうライブハウスでキャリアを初めて7年くらい経ちました。

途中で音楽から離れてサラリーマンをやったもののこの業界に戻って来ました。


結局のところライブハウスが好きだから、戻って来たんだと思います。そして続けているのだと思います。もっとお金や休みが欲しければ別に仕事をすればいいんです。


そうしていないのは、僕が僕自身の人生で一番楽しいと思った時代を過ごしたライブハウス、今の僕は作ってくれたライブハウス・名古屋新栄の街への感謝が少なからずあります。

だからもっとライブハウスや新栄のシーンが今よりももっと活気付いて、みんなにとって最高な場所になって欲しいと思ってます。そうできるよう働いています。


そんな僕個人の目標の中、Shinonome Circuitを開催している理由は、サーキットイベントはしっかりと開催できれば、

ライブハウスを殺すイベントではなく、むしろ活かすイベントになっていくと信じているからです。


もう少しだけ続きます。





バンドの自主企画や対バンライブから生まれるドラマ、ストーリーみたいなやつは、本当に現場にいないと伝わらないグッっと来るものがあります。本当です。こんなことで嘘つきません。

そして対バンイベントよりも長く堪能できるワンマンライブは本当に最高です。

ライブハウス、本当に楽しいんです。


だからライブハウスに足を運んで欲しい。

活気付いて欲しい。そしたらバンドに関わる人がみんな幸せになれる。あなたの人生をもう少し彩ってくれるものになると信じています。


けどさっきも言ったように「込み込み¥3,000-のガチャをひたすらに引いとけ!」なんてもちろん言えない。実際安くはないもん。若い子のバイト代考えたら何回も行けるもんじゃない。


だから僕は自分の目で見て、確実に最高だと思うメンツを集めたサーキットイベントを自分でやっています。

自分で集めたんだから自信を持って「最高のメンツです!」なんて語彙力低めの言葉が言えてしまうのです。


試しにどのアーティストでもいいから見に来てください。

きっと最高です。良い意味で語彙力下がります。保証します。最高なんで。


そしてShinonomeで見た最高なアーティストの対バンライブやワンマンライブを見に行くきっかけにしてください。もっとみたいな、って思ってください。


サーキットにはない魅力が確かにそこにあります。


Shinonomeは全くもってゴールではありません。

これから先の未来、各バンドとあなた達の未来のスタート地点です。


そのために自信のあるメンツに集まってもらいました。


名古屋にはサカスプやTREASURE、でらロックやミソフェスなど素晴らしいサーキットイベントの先輩がたくさんいます。

わからないけど、みんなきっと同じようなことを思っていると思います。

各主宰のそれぞれが信じる音楽通しのある意味戦いだと思ってます。

俺の方がいいバンド探して来たぜ!!みたいな感じ。

僕は勝手にそう思ってる。負けたくない。

減らすつもりはない。むしろこの時代、サーキットは出会いの場としてたくさんあっても良いのだ。


来年のShinonome Circuitもまた、こうした諸々の答え合わせの場でもありつつ、

新たなスタートラインにできるように。ずっと続けていこうと思います。


願わくば、まずは今週11/10(日)のShinonome Circuitをまず選んで下さい。

その先に、ライブハウスでお会いしましょう。


名古屋新栄APOLLO BASE / 名古屋新栄Shinonome Circuit主宰 木田裕介